文庫革はもともと播州姫路の地場工芸であった姫路革細工が元になっています。


作業工程について

1.真っ白な革をアイテムごとに裁断し、革がより柔軟になるよう手で揉みほぐします。

2.プレス金型により型押しをし(画像左)色付きのアイテムはここで彩色を施します(画像右)(*1)

3.希釈した漆を全体に塗り、真菰の黒穂胞子(*2)を振りかけます。この工程は「錆び入れ」と呼ばれています。

4.錆び入れ直後、数時間後、1日後、と3回にわたり表面を布や指で丁寧に拭き取ります。この仕上げ作業により真菰のみが溝に 綺麗に残り、柄が浮き出てきます。

5.艶を出すためのクリアラッカーを塗布します。

6.ひとつひとつ丁寧に縫製します。

7.財布や名刺入れの完成です。


*1 彩色しないものは『から錆』と呼びます。
*2 真菰(まこも)は、東アジア原産の多年草イネ科(マコモ属<ジザニア>)の植物です。黒穂菌(くろぼきん)に寄生され  た真菰の葉鞘の中には、黒穂胞子が充満します。文庫革の柄を表現している茶色=この黒穂胞子を乾燥させたものです。